ガバナー挨拶並びに報告

ガバナー

作 左 部  貢

 皆様、おはようございます。

 早朝よりご出席いただきまして、先ず以て御礼申し上げます。

 本日は此処本荘市に、グレーン・ウイリアム・キンロス国際ロータリー会長並びにヘザー夫人の代理と致しまして、第2640地区パストガバナー中島治一郎様、隆子様ご夫妻のご臨席を賜り、1997−98年度国際ロータリー第2540地区年次大会が開催できますことを大変光栄に存じております。またご多忙中にも拘わらず、寺田県知事様、柳田本荘市長様のご臨席を賜り御礼申し上げます。また、友好姉妹地区から梁 承烈ガバナー様、禹 秀鐘夫人様、権 赫允インターアクト委員長様、ようこそ遠路はるばる本荘市へお越し下さいました。

 目下公式訪問の真っ最中を万障繰り合わせまして全国各地の現ガバナーやご夫人のご出席を多数頂き、地区大会に錦上花を添えることが出来ました。生涯忘れることの出来ない感激であります。また遠く、北海道2500地区進藤パストガバナー、2770地区高窪パストガバナー、2830地区のパストガバナーの皆様と地区パストガバナー及び地区内外のロータリアンの皆々様にご参加いただき厚く御礼申し上げます。そして800名を越える登録及びご参加を頂き特に公式訪問でお友達になった方々のお顔をこの会場で拝見しとても嬉しく思っております。又先程沢山の祝電も頂き厚く御礼申し上げます。高速交通体系から取り残されたこの日本海岸の小さな市にお集まりいただくために大変ご不便をお掛けいたしましたにも拘わらず多数のご参加を頂き、感謝の言葉言い尽くせません。公式訪問で忙しい私に代わりまして、この大会は一切ホストクラブの加賀実行委員長を中心とする実行委員会に任せきりでございましたが、このように立派な大会を準備されたそのご苦労に対し、お詫びと心からの御礼を申し上げます。

 本大会は国際ロータリーのテーマ「ロータリーの心を」を指標とし、親睦と友情で平和な明るい未来を築くために「ロータリーの心で灯そう明るい世界 見知らぬ人も明日は友達」をサブテーマと致しました。

 第一日目の昨日は、各委員会及び会長幹事会と夜はRI会長代理歓迎レセプションが盛大に行われました。希望者によりますエキスカーションも行われました。

 第二日目の本日は、記念講演と致しまして、政治評論家の森田実先生による「どうなる日本の政治」という演題でございます。昨今の新聞は決して明るい話題ばかりではございません。身近な聞き逃せないお話と思います。又アトラクションにはシャンソンの荒井洸子さんが素晴らしいお声で心の和む歌を歌って下さいます。基調講演は「ロータリーあれこれ」という題で、ベテラン辻パストガバナーでございまして格調高いお話が聞かれることと思います。盛りだくさんのプログラムでございます。どうぞ最後の懇親会までごゆるりとお楽しみ頂きますよう御願い申し上げます。

 ここで地区の現況についてご報告申し上げます。本年度は旧254地区青森県と地区分割を致しまして4年目になります。分割当時秋田県は40クラブ、かろうじて1700人という国内最小の地区でありました。歴代ガバナー始め、先達の皆様方の献身的なご尽力により現在は43クラブに拡大し、会員数も9月30日現在で1,911名となり2,000名を目指して増強しつつあるところであります。がしかし未だ最小地区でありますのは何分面積の廣いところに人口が少ないことは都道府県別ロータリー会員の人口一万人当たりの順位で秋田県は上から四番目であることをご覧になると良くお分かりになることと思います。

 公式訪問につきましては、7月15日より始めまして、現在まで43クラブ中27クラブ終了いたしました。お伺いいたしました各クラブでは身に余る歓迎を受け、再会を喜び、又多くの知己を得、共にロータリーを語り、沢山の教訓を賜り感謝に耐えません。厚く御礼申し上げます。

 出席率につきましては、昨年度より例会前後二週間のメークアップが承認され、これからは向上することと思われます。今年度の分につきましてはまだ7月までの集計しか出ておりませんが、秋田東ロータリークラブは20年ダントツの100%が続いております。地区の平均は7月は86%でありました。

 拡大につきましては、96年6月秋田西、10月には能代白神と相次いで創立、黒澤直前ガバナーの手腕に敬服しているところでございます。今年度になりましてから4ヶ月になりましたが、現在まで訪問いたしました地区ではその機が熟しておりません。地区大会が終わり、残りの公式訪問を回りながらそれぞれの地区の事情を教えていただきながら考えて参りたいと存じております。

 新世代のためのロータリープログラムにつきましては、各ロータリアンは青少年の模範という標語の下に新世代会議を開催するよう、本年5月の地区協議会で申し合わせました。 地区大会が終わり次第分区毎、或いは市に複数のクラブが存在するところでは開催の準備が出来ております。インターアクトは現在6校であります。会員総数は153名で去る8月30日・31日に第32回インターアクト年次大会と第19回指導者講習会が能代南ロータリークラブのホストで能代市に於いて盛大に行われ、2日目は全国的に有名な能代工業高校バスケット部員と懇談会と会食を共にして有意義な大会を終了いたしました。来年1月にはインターアクトの翼、韓国とシンガポールに行き現地の高校生と交流を深めて参ります。

 ローターアクトは、日赤竹本先生のご盡力により、日赤秋田ローターアクトクラブが誕生した現在、7クラブ、会員総数168名、今月26日に秋田市に於いて秋田港ロータリークラブをホストとして、地区大会が盛大に開催される予定になっております。 11月16日から3泊4日でローターアクトの翼が韓国との国際交流に参ります。

 次に財団に関することでは、寄付金目標額として会員一人当たり年間で70〜80$可能額として、地区では150,000$、恒久基金会への寄付が5,000$と致しました。ロータリー財団の三大プログラムの一つである教育的プログラムにつきまして、本年度の計画並びに実施状況を申し上げます。

 ジャパンプログラム実施年度であります、本日伊藤禧正パストガバナーがマルチPHFの寄付回数が10回目になり財団特別功労賞を受けられます。

 7月にトルコより Ceylan Yiliz(女性)さんが来秋主に秋田大学で日本語及び日本事情の研修を3月まで致します。その後実務研修をします。

 昨年度より実施の「非ロータリー国(中国)に対する奨学金の寄贈」対象学生周 英さん(秋田大学鉱山学部システム工学科)へ2年目の奨学金の贈呈をし、お世話をします。

 昨年度決定の第一学年度国際親善奨学生の送り出し、8月中旬出発いたしました加藤純君(ホスト秋田南ロータリークラブ)であります。 University of Alaska Fairbanks へ参りました。

 米山奨学会につきましては、昨年度は13,894,006円でございました。今年度は7月8月と二ヶ月分の集計しか出ておりませんが、二ヶ月で100万円に達しておりません。これからの一層の応援を切に御願い申し上げる次第でございます。現在昨年から続いている奨学生は台湾から1名、中国から1名、韓国から1名、今年の4月から新規に奨学生になった者5名で台湾2名、中国2名、マレーシア1名、いずれも秋田大学で合計8名であります。その中に医学部の学生も2名おります。各ホストファミリーの皆様には深甚なる謝意を表する次第でございます。

 次に皆様方が例会の度に必ず空き缶にお入れになるあのアジア献金でございます。昨日前年度の三浦財務委員長からのご報告のようにその3分の2はネパール支援に使われております。皆様からの浄財をただ渡してやるのではなく、毎年必ず現地を視察その支援状況を確認しに参っております。今年度も本荘東ロータリークラブの猪股廣典委員長を中心に来年1月下旬、ネパール支援と視察に行くことになっております。

 農業関係は矢島ロータリークラブの佐藤清円氏が1974年、国際ロータリー第2540地区がRI第一回国際理解賞受賞の岩村昇博士の呼びかけによるネパールの青年に山地農業技術支援を授け、当初からネパール支援担当者として22年間地区ネパール支援に尽力し、その間山岳農業技術を広め年間三毛作により収益も3倍を実証し、ネパール政府のタライ平野のボーリングによる灌漑農業普及のきっかけを作りました。現在までネパールから農業技術、食品加工、保健医療、教育、環境の各専門的分野の若い研修生を受け入れ、18名の研修生が帰国後ネパールを軸として活躍しております。本日超我の奉仕賞を受けられます。

 ◎医療は日赤短大に留学生を御願いする

 ◎カトマンズ市内に看護の中心になる基地を借

  りる 

 ◎日本で学んだ留学生への支援

 ◎日赤にて看護を学んだマンガラ女史を中心と

  したグループの支援

 ◎バイディア氏の味噌醤油工場を軌道に乗せ

  る。

等でございまして、今後とも尚一層このネパール支援活動を続けて行きたい、世界社会奉仕活動の一端でございます。

 最後に青少年交換の状況であります。横手南ロータリークラブ、大館北ロータリークラブ、花輪ロータリークラブがスポンサーとなってそれぞれアメリカに高校生を派遣いたしました。3名出発致したわけでございますが、ちょうど公式訪問に合わせてくれたかの様にそのクラブでの出発壮行会に2ヶ所で激励の言葉を申し上げることが出来ましたのは、本当に嬉しい次第でございました。次の派遣候補学生は9月にテストを実施し、大曲、西目、湯沢商工、湯沢高校の各校より1名ずつ計4名が合格、さっそくオリエンテーションを開始いたしました。

 帰国した2名の学生及びアメリカ及びオーストラリアから来日勉強中の3名の学生も後ほど壇上で挨拶することと思います。

 先月仙台で行われました東北地区青少年交換委員会の協議では、各県毎の交換相手の選定は困難になってきているので東北地方を1ブロックとするマルチ方式で行う。この事を各自地区ガバナーに働きかけるよう強調されたとのことでありました。

 以上極めておおざっぱな現況報告でございましたが、年度はまだ3分の2残っており、地区と致しまして、各クラブともようやくエンジンが温まってきたところで、これから徐々に本格的に走り出すと思われます。

 どうぞ皆様ロータリーの心でお一人お一人の自己研鑽のエネルギーを今後のロータリー活動に実践し、楽しい一年でありますよう、又この大会を通じまして新しい友情の輪が広がりますことをお祈りいたしまして私の挨拶と致します。

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