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  5月25日  5・国際奉仕・世界社会奉仕・米山奨学部会

5・国際奉仕・世界社会奉仕・米山奨学部会

リーダー      生駒親雄(秋田東)ガバナー

サブリーダー  柳原良秋(秋田)地区米山奨学委員長

サブリーダー  小野崎幾之助(湯沢)次期地区国際奉仕委員長

サブリーダー  猪股廣典(本荘東)次期ネパール支援委員長

サブリーダー  花田雅寧(秋田北)次期地区青少年交換委員長

生駒リーダー:

それでは時間ですので始めます。最初に四人のサブリーダーの方々に自己紹介をして頂きます。……それでは、米山奨学委員会からお願い致します。

柳原サブリーダー:

米山の委員会は奨学金を奨学生に支給するだけの委員会なのですが、この事業は地区毎にその事業に参加するか、どうか決まります。

一番最初は東京の方で東京ロータリークラブがやった事業なのですが、その地区の中で採用されて、2つ、3つ増えて行って今では、日本全地区が採用している事業でありまして、各地区が独自でやっている事業が、日本全国に広がって居るのです。

従って、地区事業でありますから、RIは全く関与せず…ですから、この事業にはRIからの補助金は一切来ません。従って独自の事業と言う事です。米山の事をなかなか、ご理解頂けないので、ハッキリ申し上げますが、国内のみの事業ですから、もう少し皆さん方にハッキリ掴まえてもらえれば、宜しいわけです。

米山記念奨学金と言いますが、米山さんが創ったものではありません。米山さんは、日本のロータリークラブの最初の方でございます。この方を記念して始めた事業という事で、米山さんはこの事業の事を知らない訳でございます。

資料をお渡ししてありますが、米山記念奨学金といいますのは、各クラブから寄付金を頂いて、その寄付金を集めて文部省認可のロータリー米山記念奨学財団から各地区に奨学金を発行します。現在、米山財団は、およそ90億円の財産を持っております。年間の寄付金は20億位です。財団では2年前に集まった寄付金をベースにして奨学金を出して居ますが、2年前の寄付金は18億でありましたので、それを基に1,000人の奨学生に出しています。

1、000人の奨学生に、月12万〜15万の奨学金を出している奨学団体は、日本一であります。日本では今400くらいの奨学金を出す団体がございますが、小は4〜5,000円の団体もございますけれども、米山は文部省国費留学生に次ぐ団体であります。

日本に来ている留学生は、現在5万人を少し超える段階です。現在秋田大学には、120名位おりますが、その内8名が米山奨学生です。

基本的には、日本に居る奨学生に支給するのでして、それも勉学の最終の2年間だけ支給するのです。大学の4年制にいれば、3年,4年生に奨学をしよう、修士課程の場合には、1年、2年、博士課程の場合には2年生、3年生に奨学しよう、医学部の場合は5年生、6年生に奨学金を支給しようという、システムです。このシステムは、日本の奨学制度の中では、ユニークで風変わりであります。

我々は外国から遅れを取るという事をしないで、私費留学の人々の最終の2年間を助ける、これは、ある意味で大変効果がある事だと思って居ます。

皆さんにお渡しした資料(ロータリー米山記念奨学会)の5ページを見て頂きたいのであります。我々の2540地区は、下から4番目にあります。6,800円という事になりますが、昨年度は、6,873円であります。

4ページを御覧下さい。米山奨学金制度は、学部(YU)、大学院(YMD)、地区米山(DisY−B)、この三つの奨学金がメインでございまして、これでもって99%支給されるという事であります。Uと言うのは学部の学生の事、MDは大学院の学生ということです。米山の奨学金は、ロータリーのある国から来ている学生に支給する様になって居りますが、それではロシア等は全く支給できませんので、財団苦肉の策で、かってロータリーがあった国でも良いと、しました。

この規定を設けまして、出来たのが、DisY−B(地区米山奨学金−B)でございます。DisY−Bの100%が中国大陸からの学生で大学院生です。大学院生に月15万、学部学生には12万であります。

財団では、いつも、この金額が多すぎるのではないか、人数を減らすべきでないかと、出て参りますが財団では頑なにそれを変えません。これを変えた場合に、地区毎に一人幾らにすると言う事の調整は、日本全国(東京・大阪の様な物価の高い所を含めて)至難になるんですね。その様な苦労を考えますと、財団では絶対変えたくないと、十数年来変わってない状況であります。

地区の米山奨学委員会は私が委員長でございますけれど、委員の方は3名、大曲の有明さん、湯沢の石岡さん、秋田東の金子さんで以て構成しております。現在この地区に奨学生は8名居るのですが、その内3名は、昨年から引き続き2年目の学生です。財団では、氏名の読み方を、現地の読み方でと、指導しております。我々の委員会では、なるべく本国の名前(発音)で呼びたいという事で、アルファベットで読みを付けました。

委員会のスケジュールは、この通りであります。是非お願いしたいのは、奨学生を例会に招いて、スピーチをさせて頂きたい、そのための旅費、日当などは委員会で持ちます。今の所、お願いしてるのは、角館、ガバナーのクラブです。2枚目の資料御覧下さい。表1と表2がありますが、この内容は全く同じですが、表1は右から2番目の欄で並び変えております。右から2番目の欄は、過去の累積の寄付額の総額でございます。大きい順番に並べております。

2枚目の表を御覧下さい。合計を以て並び変えております。1番目は秋田東クラブであります。1年間に237万円の寄付がございます。湯沢クラブが128万でございます。我が秋田クラブは167万でございます。1年間に東クラブに70万位の差を付けられておるのですが、この分で行きますと過去の累積の貯えを、2年位で食われてしまうので、危機感を抱いております。

説明は以上でございますが、ご存じない方が意外と居られるのですが、米山は、普通寄付と特別寄付の二つに別れております。

普通寄付というのは、米山事業に参加する地区が、会員一人あたり1,000円とか2,000円とか500円単位で、1,000円以上が普通寄付です。これ以外が特別寄付であります。

米山の寄付は、いきなり30万ではなく、準功労者の3万円から是非始めてもらいたい、クラブ会員の200%位、準功労者にして頂きたいと思います。

生駒リーダー:

有り難うございました。次ぎは、国際奉仕委員長お願い致します。

小野崎サブリーダー:

「国際ロタリー2540地区・国際奉仕委員会」という資料をご覧下さい。

この資料のご説明から始めたいとおもいます。1ページ目をご覧ください。国際奉仕には、世界社会奉仕、ロータリー友情交換、世界理解月間等ございますが、世界理解月間の方は、後程、お話したいと思います。青少年交換、国家間の連合会、国際共同連合会、この様なのが大体「手続要覧」に書かれてありますが、一応まとめましたので、後程目を通してみて下さい。

2ページを開いて頂きます。地区の奉仕委員会というものは、「手続要覧」を読んでみますと、どこかが違う様な感じが致しまして、…クラブの国際奉仕委員会の場合は比較的具体的なものと思います。

地区の国際奉仕委員会の場合、「手続要覧」を読んでみましても、具体的な方針が立てづらいという様な事がありました。そこで2,3、何か特徴的なものをと思い、一応書き出してみました。いずれにしましても、私共地区の場合は、米山奨学会、ロータリー財団、アジア献金などを国際奉仕委員会としてどのようにお手伝い出来るかが、私に課せられた責務でないかと感じられました。

国際奉仕委員会としては、ポリオ撲滅運動、これは、渡部パストガバナーが力を入れられましたが、そして、アジア献金、これが非常に問題になる事であります。世界社会奉仕のところに入っておりますが、一般会員の方々は、アジア献金は殆ど何もやってないだろうと解釈なさっていると思います。国際奉仕委員会としては、アジア献金の方、何卒推進して頂く様宜しくお願いします。通常の例会では、200円、夜の例会では500円というクラブが多い様ですが、此処で問題になりますのが、欠席した会員は納めなくても良いというシステムです。欠席した会員こそ、多く納めなければならないと思うのですが。各クラブ宜しくお願いします。

世の中では、エイズという問題に非常に敏感になっております。何処へいきましても、エイズに関しての講演には、多くのお客様が集まる位、エイズというのは、人気のある演題に成っております。私は、エイズよりも、エイズも含めた性病という問題が非常に、今、大きくなってくるのではないかと思います。非常に深く静かに性病がすすんで来ております。

各事業所が海外赴任、いわゆる海外シフトをしている現状ですので、海外赴任された方々が、2,3年いるわけですから、そこで当然何かしらのアクシデントがありますと、そのお土産を持って帰って来て、医者の所に行って検査して、…梅毒が多くなってきています。特に20代、30代の若い人々の梅毒が非常に多く成ってきておりますので、なんとか撲滅したい、予防したいという事です。是非これは、2月の世界理解月間の時に性病予防のお話を何方かにスピーチして頂き、各クラブで宜しくお願いしたいと思っております。

次ぎに、正式に皆様にお願いした方が良いのではないかと言う事で、国際奉仕委員会の5番目に書いてありますが、各クラブにおける諸外国へのエヂュケーション・プログラム、なんとかこの様なプログラムを、各クラブでやって頂きまして、これは、ご自分のクラブでなにかを、どこかの学校へ寄付なさっても結構ですし、当てのないクラブは、地区の方へいって頂ければなんとかなるそうです。地区の方では、委員長がやって下さいますので、ボールペンとかバスケットボールの様なものを、各学校に寄付なさるという事で結構だそうです。是非この5番目のプログラム、宜しくお願いしたいと思います。

あと、私共、地区の国際奉仕委員会に課せられたのは、先程いった様に、ロータリー財団を、どの様にできるかという事を、この1年間模索したいと思いますので、何卒、ご協力の程、宜しくお願いしたいと思います。

生駒リダー:

有り難うございました。(アジア献金について補足説明あり)

猪股サブリーダー:

注目の100円献金を扱って居りますネパール委員長の猪股です。

委員長を長くやっておりました佐藤清円さんが町長に立候補いたしまして、ロータリアンなので私だけは落ちてくれとお願いしておったのです。幸い町長になられまして、委員長のポストが私に回って来た訳でございますが、何をやればいいのか分からない状態で町長と連絡取り合って、何をどの様にやるのかと、尋ねましたら、「ネパールを支援すれば、いいんだ」ただ、その一言で、事務の引き継ぎが終わりました。ですから、私の今日の説明は、ただ「ネパールを支援する事です」と、これで1分で終わるんですが、10分という時間ですので、もう少し時間を頂きたいと思います。何故、秋田のロータリークラブの、ネパール支援が色々な方面から評価を受けているか、それは、ただ単に、向こうにお金を持っていって、お金をバラ撒いているだけではない。実際お金を持って行って、ネパール人が自らの手で事業を展開できる、皆さんから頂いたアジア献金を100%有効に活かせる事業に使うからこそ、評価を得ているのです。このように考えますと、これからも皆さんから頂いたお金を無駄にする事なく、直接私たちが向こうに参りまして、事業を展開したいと考えております。

今回もそうでありましたが、例えば入国の際にはビザが必要な国ですから、ビザ代が普通ですと15$ですが、実際カトマンズ空港に到着し入国審査を通る時に15$払えばそれで済むそうですが、人によっては30$請求されたり、私みたいに5$で良かったり、その人の知性と信用と教養を総てがプラスされまして、入国審査官は見事に見抜くんですね。そういう国ですから、良くご理解頂きたい、あと、私が思うのですが行く時にはなるべくみすぼらしく、有効にお金を使いたい時には、余計な経費を掛けたくありませんから、成るべくみすぼらしい格好で行って欲しいとお願いしているのですが、やっぱり日本人はネクタイを締めるんですね。

そうすると15$が30$になり、人によっては100$近く請求されるんです。でもそこを通らない限りは、何も出来ない訳ですから、これ致し方ないわけですけど、そういう裏話もございます。

それから、私たちは秋田の日赤の短大と赤十字病院をフルに活用させて頂きまして、向こうから看護婦さんを連れて来るなり、学生を連れて来るなり、こちらから向こうへ行って医療活動をしてもらうなりして、事業展開をして行きたい、この様に思います。

次年度からは、皆さんにもう少しネパールを理解してもらわねばなりません。例えば、私たちが向こうで支援活動をしております活動状況をビデオなどで撮って、各クラブに紹介します。そうすると、献金を受け入れる所が、喜んでくれるのではないかと思うのであります。それから、何でもいいんですが、ガバナー事務所宛てでいいですから、ポールペン、運動具、なんでも結構ですからお届け願えれば、運んで行きたい、とこの様に思っています。まだアジア献金に協力してないクラブも、ぜひ幾らでも良いですから、秋田のクラブも参加して頂きたいと考えております。

生駒リーダー:

有り難うございました。後程、ご質問がございました時に関連してお話致したいと思います。

それでは、四番目の青少年交換でございます。委員長宜しくお願い致します。

花田サブリーダー:

花田です。持ち時間10分間ですから、すぐ終わります。手違いがありまして、横手の市長さんに拉致された現委員長が非常にきれいな、この小型のパンフレットですが、私が言いたい事はこれに全部載っているわけです。今日、協議会場の向かって右側の壁に大きなポスターが貼ってございますが、非常に含蓄に富んだ、I will know the ocean.という事は、オーシャン・ウィスキーを知りたいわ、という事ではなく、「広い所を経験したい」、という事です。パンフレットの最後を御覧下さい。I know the ocean.「分かったわ」、これに尽きるんですね。若い内に民間大使を、安いお金で引き受け送ってやると、10〜20年後には、ロータリークラブに、非常に過大なお返しがあると、私思います。それからですね、非常にきれいな写真で、我々も、この学生からは遥かに遠く成った世代でも、行ってみたいんじゃないか、という様な写真で、羨ましく思っています。

それから、最後ですね、What is ROTARY? これは非常にいい文章ですね。1ページで、「ロータリーのスピリットというものは、こういうものだ」、非常に簡潔に書いてある。

隣の秋田北高校から行ったお嬢さんも、非常に美人な人で、美人な学生さんと一緒ですね。こういう美人な学生さんが今度来るんです。それで、今、引き合いがですね、湯沢のスコット君という天才少年の弟さんを湯沢ロータリークラブがすっかり惚れ込みまして、弟さんを是非引き受けたいと、それから、象潟のロータリークラブは30周年で、オーストラリアから、出来れば金髪の美人を、というのは、私の創作ですが、引き受けたいという事です。私、米山、今も面倒見てるのですが、何故か美人が、当たりましてですね、今、韓国から来た、ソ・ユンジョンさんという非常に優秀な秋田大学専門の4年生で、今、非常に臨床実習、忙しくて、皆様の所へ、あまりスピーチに行けないかも知れませんが、、この前は、ヘレナ・シャロンという、オーストラリアから来た、これもまた、金髪の美人で、私より背が高くて、なるべく一緒に並ばない様に2年間を過ごしたのですが、申し遅れましたが、米山はですね、私10年前に北クラブに入った時に、全然、西も東もわからない時に、土方親分に、「おまえ米山やれよ」と言うので、全然分からない訳ですよ。で「ハイ」と言ったら、後で「30万出せや」と言うので、その頃、お金あった訳ではないですが、30万出すと、特別奨学金を出すと、14万円程、国税庁が免税してくれますので、ポール・ハリスよりは、メリットは、あるんですね、余計なこと言ってすみません、ということで、皆さん、どう見ても、五十嵐市長さんの傑作とそれから、何年か前のマニュアルがあってですね、このオーシャンは、皆さんの会長さんの所に2部ずつ入っておりますので、後で回覧してくだされば、非常に若い学生を引き受ける訳ですから、ホームシックに掛からない様に、貼って下さい。丁度8分間くらいでした。ありがとうございました。

生駒リーダ:

どうもありがとうございました。では、どの部門でも結構ですので、ご質問をお願い致します。

ご質問の方、お名前とクラブ名、お願いします。

村上(象潟):

青少年交換について、お伺い致します。この資料の参加資格という事で、年齢が15〜18歳半と記載されて居りますが、日本から派遣される場合には、頑なにこれを守っている様ですが、前回私共のクラクで受け入れました、オーストラリアからの学生は、19歳で高校を卒業し、大学を受験し、そこを休学して来て居ました。その時、私の方からもオーストラリアに派遣した子も丁度、17歳だったので、単位は高校の方から貰えるのですが、大学受験に失敗しまして、今、予備校に行っている状況です。

日本の場合、進学率が高いので、その点が障害に成っていると思います。日本の場合も、参加資格年齢の、見直しが必要と思うのですが、如何でしょうか。

生駒リーダー:

 資格とか年齢には、きまりがございます。それを過ぎると駄目だと…それを咎めとして、年齢をオーバーしたりして居りますと、要するに金が出ますから、金が出るものは、RIでは、非常に厳しいです。そういう関係で、規約から外れると、駄目だという事でございます。

村上:

事実としてオーストラリアからきた子は、高校を卒業して、19歳で日本にきているわけですよ。

生駒リーダー:

それはいいんじゃないですか。だから18歳の時点で来て、19歳に成ったのですから、それで19歳で帰ると…それでその費用は終わりという事ですね。それは勝手に長くダラダラ居ると言うことは、許されないですね。2年も3年も居るわけには、いかないという事になつて居りますから。1年といる事ですから。

村上:

そうすると、受験の時、18歳でも、実行のときに19歳になってるという事は、当然有り得るという事ですか。

生駒リーダー:

ですから、本来は18歳で帰れば理想的なわけですけれども、ただ、外国の場合には、制度が違う為に、年齢が少しズレがあるという事も、ございますけど。その点、金が出るものについては、RIでは、非常に五月蠅いんですよ。

村上:

年齢については、厳格に守らせているという事ですか。

生駒リーダー:

これは、要するにRIに届け出でして、許可を、OKを貰って、要するに、財団の寄付によって、何人という割り当てが貰えると…そして、それに対して、貰った額で、交換をすると…そして、交換をする時には、金が当然出るんですから規約通りやらないと駄目なんですね.RIは。そういう例がいっぱいございました。

佐野(秋田):

秋田クラブの佐野でございます。2点程教えて頂きたい点がございまして、一つは、「手続要覧」を見てますと、WCSのプロジェクト交換の全世界の情報が年2回纏められてガバナー、ガバナー・ノミニー、そらから地区のWCS委員長さんの所へ、来ると書かれておりますが、例えば第2540地区では、各クラブの方へ情報として流れているのかどうか、教えて頂きたいと思います。

それから、「手続要覧」をみてみますと、国際奉仕と言うのは、自分たちが直接現地に行って何らかの奉仕活動をする、あるいは現地のロータリークラブとタイアップをして、こちらから支援をして、現地のロータリークラブで、支援活動をして頂くという様な、大体大きく分けるとこの二つに書かれているのですが、例えば今盛んにボランティア活動が、日本国内等でも盛んなわけです。先程、ガバナー・ノミニーから、お話があった、飢餓の問題であるとか識字率の問題であるとかストリート・チィルドレンの問題であるとか、そう言う事に関して秋田県内でも、例えばストリート・チルドレンを応援しようとしている女性たちのグループがあったり、私もセーブ・ザ・チルドレンという団体の方にも、いくらか関わっているんですが、セーブ・ザ・チルドレンと言う団体は、フィリッピンですとかタイですとかネパールに現地事務所を置いて、そこで、そのボランティアの方々達が識字教育をしたり、子供たちが麻薬中毒から立ち直るのを支援したりして、そういうグループがあるわけです。例えば、クラブとして、ボランティアグループとタイアップして、或は、ボランティアグループに寄付をすることによって、そこを通じて奉仕をするというような方法が、可能かどうかという所を、ご示唆頂ければありがたいです。以上2点なのですが、あと一つだけ、先程、猪股委員長から、ネパール支援に関して、日赤あるいは日赤短大の力も借りてというお話ありましたけれども、7月上旬に日赤短大に、ローターアクトクラブが結成されます。私共、秋田ロータリークラブがスポンサークラブになるわけですけれども、そういう意味で多分、日赤短大のローターアクトクラブに、お声を掛けて頂ければ、そのへんに積極的に一緒にやって行こうというふうな形になろうかと思いますので、何か、ありましたら、ご連絡頂ければと思います。以上です。

サブリーダー:

WCSですが、「ガバナー月信」に時々出ている様です。それから、各クラブの国際奉仕委員長宛てには、WCSのニュースは流れて来ないですけれども、恐らく、会長・幹事さんの方には、何かしら流れてる様です。ただクラブの国際奉仕委員会長までは、届かない事がありますけれども、会長・幹事さん方に言えば資料がある様でした。

それから、もう一つのセーブ・ザ・チルドレンへの協力ですが、地区としては、他団体との協力は、してない様です。ただ、クラブとしては、やっていい様な感じがするのですが、…パストガバナー如何でしょうか。

生駒リーダー:

これは、非常に難しいご質問なんです。「手続要覧」みますと、いっぱい書いてあるんですよ。そうしますと、しまいには、分からなくなってしまうんですね。本来、20〜30年前ですね、ロータリーの奉仕は、ロータリー単独でやれと、他の団体と一緒にやってはいけない、という非常に難しい規約みたいなのがあったわけです。何故かというと、喧嘩するからです。他の団体、ライオンズ、ロータリーが、仲良く、目的が同じであれば、やればいいようなものだけど、主導権争いがあつたり、その防止の為に、単独でやれというのは非常に厳しかったわけです。それが、だいぶ緩和されたという様な実情です。緩和された様な実情になったけれども、それをどうとるか、のとり方を非常に大変な事になるわけです。私の立場としては、ダメだとは言えないし、やってもいいとも言えないと。ですから、クラブの理事会で諮ればいいと言う人と、これはちょっと、という時もある。そのために、理事会とか地区の諮問委員会があるわけでして、…本来は、そういう所から出発しているというので、…他の団体とやって、勢力争い喧嘩になるという事を非常にまずい事でございまして、ロータリーどうしでやっていても、それがあるんです。

非常に、ひきんな例ですが、ネパール支援は金が掛かるから、青森と分割しても単独ではやれないから合同でやりましょうと、いってやっても、そこに向こうの委員と、こちらの委員のずれがあったり、それから、昔から伝統的な主旨でやっているものは、はずれていくというような問題があったりするわけですね。そういうことを、検討してやって頂く方法しかないと思いますが、それからガバナー事務所から出る月信、あの月信は法的に有効なんですね。ガバナーがなんといっても、文書ださなくても、あれで文書出したと同じ効力がある。ところが、会長さんに来てない、幹事に来てない、会長が見ない、見たとしても、おしまい。

これを国際奉仕委員長にちゃんと渡して、それを見て、見せるかと、見せもしない。つんぼさじきになっている。ですから、ガバナー月信が非常に大事で、青森の生駒日出夫ガバナーの時は全員に月信、配ったんですね。とても、これ予算が足りないんですよ。それで、後お止めになって、クラブだけ、と。だから、会長さんに申し上げて下さい。自分の担当する記事あつたら必ず回せと。というより、クラブに1,2部じゃなしに、各部の委員長の名前だけの部数は、渡してもらった方がいいと思います。そういう事でございます。

質問者:

私、本年度、幹事をやっておりまして、幹事終わったから、ちょっと、休ましてもらえるのかな、と思ったら来年国際奉仕委員長をやれという事で、…ガバナー月信は、幹事ですので毎月拝見しています。北クラブですから、ご承知の通り事務局員の方も大変ベテランで、幹事には、とにかく事務局への受信文書をちゃんと纏めて、報告が来るんですけど、ただ、ずっと1年間見てまして、WCSのプロジェクト交換で、例えば、フィリッピンのここのロータリークラブで、こういう事を欲しがっているとか、こういう援助が欲しい、という一覧表にした情報を今まで見た事がないのですが。

生駒リーダー:

これはですね。やりたいと思っています。日本支局へ申し込むんです。そうすると世界中の、こういう事をして貰いたい、というひとつのものが参ります。それを見て、これをやろうか、あれをやろうか、という事で、あとはそれを見て、クラブとクラブとの単独でやると、RIで、そういった責任は一切持ちません、という事になっています。これは、私、調査でやって見た事あるんです。所が、なしのつぶて。それから一番多いのは、インドです。金を送ってやれば何とも言って来ない。これが欲しいからと、じゃあ援助しましょう、金を送金する、受け取ったもない。みんな、これ、クラブで行っても、みんな懐に行ってしまう、という事で、あれは現地へ行ってやるかなにかしないと、危ないという事を覚えて頂きたいと思います。

猪股サブリーダー:

先程の、日赤の件ですけども今年は無理かも知れませんが、来春には留学していた看護婦の見習いを、連れて来れるんでないかと思いますが、その時、是非、ロータリーアクトの方々には、日本語教育を徹底的にやって頂きたいと思っております。それから、アジアのロータリークラブとの繋がりが出来ないものかとの、事ですが、いままでも向こうのロータリーとの付合いの中で、支援活動を行った経験があるようです。だが、例えば100ドル向こうのロータリークラブに渡しますと、実際使われるのは、幾らか考えると、こちらで直接行って、こちらでプロジェクトを組んでやった方が、少しでも有効に使えるという結果が出ておるのです。ですから、まだアジアに於いては、ロータリーを利用してなどという段階では、ないような気がします。ヨーロッパの方は、解りませんが。
佐藤(矢島):

矢島ロータリークラブでございます。

私の経験から申し上げるのですが、交換留学生の場合、こちらで受け入れた高校生の場合と大学生を向こうに出した場合、こちらで受け入れる方は問題はありませんが、大学生あるいは大学院生を向こうに出してやる場合、大変問題が多い様に思われます。

その原因の一つは、前年度合格通知をガバナー事務所の方から頂いたわけです。ところが、それは合格通知なのであって、向こうの受け入れの合格ではない。こちらで個人的に何度も英文の手紙をやりとりして、そこを捜さなけりゃいけない。これは、私、非常に驚いた事なんですが、ニューヨークとかロンドン、パリなどに、多くの留学生が集まって、ちょっと迷惑の様な気がするんですね。これは私、ちょっと意外という感じがしまして、そして翌年の終わり頃から、どんどん連絡の手紙が参ります。それに対して返事を出す時間が掛かるわけなんですが、向こうの方は6月から夏休みに入るわけですね。9月迄の休み期間に、こちらから、どんどん手紙を出すが返事が来ないと、ようやく受け入れの大学が決まる頃には、10月になってしまうと、もう授業は始まっていると、こういう所、もう少し具体的に、ガバナー事務所の方で、説明して頂かないと、行く方は、折角張り切っていても、1年間というのが、実際には、10カ月位であったり、そして相当、個人的にお金が掛かって、交換留学生というのは、名ばかりであって、実際には、ほとんど大半が自己負担が多かったと、こういう様な事もございましたので、参考のために申し上げておきたいと思います。

生駒リーダー:

今、おっしゃった大学生ですと、青少年交換ではなしに、研究グループ交換になりますけど、研究グループの話ではないですね。大学生ですと財団の方ですね。財団委員と打ち合わせて頂かないと、此処では、ちょっと……

やっと試験受けて向こう引き受けて行ったと、行ったら帰って来ないんですよ。そう言うトラブルありまして。秋田県内でもあるんですよ。女生徒が行って。行ったら帰って来ないで、そのまんま、向こうに居ついているのが…

質問者:

昔の白ロシアのミンスクという所に、ロータリークラブが出来まして、そこでWCSの関係で共同事業でどうかというお話をしましたら、現地の方はお金がなくて、日本の協力を仰ぎたいというので、ロータリークラブの方へ持ち帰ってお話をしたのですが、予算が限られているので、できれば地区かなんかでやったらどうだろうと言うので、今日、発言させて貰ってるんですが、昨年行った時は、オーストラリアとかドイツの方でも地区がまとまって、ロータリークラブの名前の地区、名前を書いた巡回車とか、それからお医者さん結構いるもんですから、お医者さんのチームを派遣したりして、渡部先生ガバナーの時は、「言いにくいので、お前言え」と言うことで、今日お話しているのですが、できればですね、ロータリークラブ2540地区でも、多少なりとも、ご協力お願い出来ないかなというふうなお話をさせてもらえればなと思っております。

理由は二つございまして、一つは、国の方のオーディ関係が今度削減されまして、私共頂いているお金はもう回って来ないという事になりました。もう一つは、郵政省の方のボランティア預金の方も、年間2,000万程もらっていたのですが、これも、利息がこの通りで赤字になっておりまして、こちらの方も、あてがなくなったという事で、今、個人的にロータリーアンにお願いしてですね、寄付を貰って、なんとかかんとか、やっている状況なんです。まとまった事業が不可能になってきたものですから、そのへん2540地区で、何とかサポートしていただける様な格好が出来れば、ミンスクのロータリークラブには、年間3回は、行きますので、そういうところに2540地区のロータリークラブの地区協議会の名前で、そういう活動をやれる事にいきはしないかなという事で、お話しているんですが、宜しくお願いします。

生駒リーダー:

それは、ここでは即答致し兼ねますが、じゃ、駄目だという事ではなしに、まずクラブの方でやって頂いて、実績を作って頂くと、いずれ地区でやってもらえばという事になれば、計画を立てて頂いて、クラブと会長名で地区の方へ出して頂ければ、それを諮問委員会で取り上げて、OKになるか、ならないかという問題でございますので、どうぞ、そのようにお願いします。

質問者:

阪神大震災の時も聞きましたが、日本の場合は、中古の衣料だとかは欲しい人がいなくて、廃棄処分に大変金が掛かったという状態なわけですが、先程話に出ました諸外国への小学校等への運動靴とか遊具の方は、中古品でよければ、自分の家の子が成長して不要になったと、まだ使えるという物が、結構あると思うんですけど、そのへん、どうでしょうか。

サブリーダー:

運動具なんです。運動靴ではなくて、たとえば、ボールという表現をさせて頂きました、あとは文房具、ボールペンの様な、安いボールペンが一番いいそうなんですけれども、高いボールペンですと、親が持ってちゃって売られてしまうと…中古品の衣料の様なものも、どこか他へ転売されてしまうという事で、あまり意味がないんだそうです。そのへんの詳しい事は、生駒先生が非常に体験なさっていますので…

生駒リダー:

時間があればですね、矢島の佐藤先生ですね…これは私らが向こうにいく時にも毎年、テレビにお出になんですよ、これ非常に職業柄、おしょうさんでいらっしゃいますけど、行ったついでに、御釈迦さまの誕生の地に足を延ばして来たり、そこで簡単なお説教を聞いたりしまして、非常に精通している方なんですよ。具体的に話してもらおうと思いますけど、…今のお話ですけれども、地区ではですね、ネパール支援というものは、医療と農業の二つやってるわけです。これ何から始まったかというと、岩村博士が、キリスト教の会ですね、ネパールに行って病人を看ていたと、…ところが病気以前の問題だと…食糧が足りないと…それから向こうは…ですよ、そうしますと病人がでるのは当たり前だというので、そう言う提案をされた時に、25年前ですか、もうちょっと前ですか、じゃあ、地区でそれをやろうという事になりまして、始まったの原因だと、で、単独で地区ではできないから、皆さんからお金を集めてアジア献金をやろうということで、農業青年を引き受けて帰すと…それから医療関係では、看護婦を研修して帰すと…こういう事をやってきているわけですよ。一度は、保健衛生の学校の先生が研修に来られたんです。その時、矢島にもいきましたね。その時、先生にご指導願ったわけですけれども、遊ぶ道具、運動具がゼロなんですね。野球のボールみて、ボロを巻いて、それで7,8人蹴ったり、投げたりしてる様な状態で、何もないといっていいです。それで“おちかさん”のところの、おちかさん、と言うのは、日本人で横手の人ですね、タマン青年が来た時に、お嫁になって向こうへ行ってネパール支援の方をされていると…それで、体育の先生が私に「頼むから何とかならないか」と言われたのが、きっかけで…地区としても、それは、ちょっと出来かねるというので、各クラブから、1万円あれば、バスケットボール、バレーボール、14〜15個、買えるんですと、それで、勿論私も地区委員の方にどうかという事で、OKという事になったから、やるという事になったんですけども、それをバックに入れて向こうに行って学校にちゃんと配るんです。そして帰ってくる。そして、クラブの名前全部書きまして直接持って行って渡すと、そうしてるわけなんです。そうすると、皆さんのクラブでは、国際奉仕、こういうの寄贈したと、いうことになるんではないかと…1万円で国際奉仕と言うと、なかなかやれないでしょうけど、、そらからボールペン…困りますのは、古くてもいいからと、使い古したのを持って来るんですよ。そしたら子供たちがベソかいてんですよ。なんで泣いてるのか聞いたら、ボールペン書いても出ない、というんです。あれ出なかったら、全然だめですよね。そういうの寄越されるんで、かえって頭に来るんです。だから私は、寄贈してもらうと、、持って来る時は、バッグに入れて持って来ると。駄目なのは、全部外して、捨てるのは勿体ないので、中を全部取り替えてもらうと…それから、三色ペンがありますね、渡すと先生方が持って行くと…そういう事です。

それでは、どなたか、いらっしゃいませんか。それでは、委員から言い忘れたこと、一言ずつ、お願いします。

サブリーダー:

私、とくに忘れておりませんけれども、先程、佐野さんのご質問で、うちで、土方先生がカリフォルニアのエッソの工場のある所のロータリーと、共同してメキシコに建物を一つ作ったんです。その関係で昨年の夏に向こうから11人位来て、たまたまパーティーの席で、乾杯の時に土方先生が、急性の胃腸炎になりまして、日赤にあわてて、駆け込んでというエピソードがあるんですが、メンバーの一人で真宗大谷派の、やぶさんという和尚さんが、ある奨学金、タイの里親制度ですね、1万円位を年間やって、昨年、確か、訪問してるはずで、お金は正当に使われているそうであります。という様な事で、やっぱり各ロータリークラブが独自にやった事は結構あるんだと思うんです。後、前の野口元会長がお元気な頃は、秋田市は、パッサウのドルダーシャフトという姉妹都市のロータリークラブがあるんですね。よく交歓したらしいですが、遠いので、旅費の関係もあって、実現はしなかったのですが、向こうでは、ちゃんと新聞に出て、私が、そういうふうにやっていると言われて参ったのですが、個人的には、そういう接触はある様ですね。そういう事です。

柳原サブリーダー:

米山はですね。私が言い忘れて、あちらの方にいって参りましたけど、RIの財団と違いまして、米山は文部省管轄の財団でございますので、寄付金は、免税措置を受けます。3万円を超えた部分に関しては、領収書を発行しますので、法人税の場合は損金算入とかですね、個人の場合は、所得額控除になります。

サブリーダー:

先程、申し上げましたが、ぜひ、2月の世界理解月間には各クラブ、大きなイベントではなくて、例会のスピーチでも結構ですので、一つ何かしら、やって頂く様にお願いします。

猪股サブリーダー:

例えば、ベトナム、カンボジア、ラオスのマーケットに行きますと、国連のマークの、ノートやポールペン、下敷き、全て売っているんです。それは何故かというと、公共団体を通じて寄付するという事が、一番大きな理由じゃないでしょうか。ですから、私たちは、直接ネパールに行って、直接、出来るだけ確率の高い方法で援助をしたい、この様に考えておりますので、どうぞ、ご理解宜しくお願いしたいと思っております。

佐藤さん、2,3分で結構ですので、ご感想をどうぞ。

佐藤:

あの、例えば、さっきのボールペンのお話が出ましたけれども、生駒先生は、一人一人、向こうの子供さんに配るんですね。そうすると、目が、キラキラ輝いているんですね、感激で…

ところが日本の子供、ボールペン1本貰ったって、喜ばないと思うんです。それで、一昨年、生駒先生と壇家の人達とご一緒に、タマン農場まで行ったんですが、3里位の道を歩いて行ったわけなんです。遠いですね。ネパールものすぐそこ、といいますが遠いですね。しかも山道なので、所が、非常に困る事には、トイレがないですね。どこの家庭でも。それで分教場に行って皆で、用を足したいからと聞いたら、トイレが一つしかないと、…そのうち、皆さん消えちゃったんです。用を足すために、谷底の方へ降りて行ったんです。そして、向こうの先生が、「危ないですよ、この辺は虎が出没する」と。「昨年は、郵便配達と兵隊が一人、食われちゃった」と。皆さん、無事に帰られたから、良かったものの、夜歩いたら、ほとんど虎に食われちゃうと、こういう危険なとこでもございます。

昔、わざわざ、中国から経本を取りに行った方がいるんですけれども、この人の古い書には、ネパールという所は、めったに行く所じゃないと。白象や人食い虎が出没するので大変危険な所だと、それは千年経った現在でも変わってないのではないかと、それだけに、昔の風俗・習慣が、残っていると、こういう所でございます。

生駒リーダー:

何かご質問ございませんか。ございません様ですので、まとめとして、私が少しお話致します。「ロータリーの友」の英語版、これを私、担当すると、どこで知られたか知らないけれど、その為にわざわざ、見本2部送ってきたけど…1部500円で、2部を最低として申し込んで頂くという事になりまして、外国へ行かれる場合、あるいは交換留学生がきた場合とか、いろいろ是非利用してもらいたいと…買われる時は、クラブを通して申し込んで頂きたいと思います。よろしくお願い致します。

それから国際奉仕、この青少年交換もそうでございますけれども、ここで一つ考えて頂かないかんのは、これ不思議に、国際奉仕、国際奉仕、ロータリーは国際奉仕といってますけど、民間でも、ロータリーより立派な国際奉仕している所がいつぱい、あるんですね。ボランティア、ボランティアって言いますが、口に出して言うもんじゃないんですね。黙ってやるべきなんですね。私、申し上げたいのは、職業奉仕は、相手が同じ人間、人種なんで、日本人なんです。だから、全てが、共通の中でやるから何ら、心配がない。所が、国際関係になりますと、相手が違うと全然、違うと。それで、ふしぎな事には、日本人は日本の物差しで、何処へ行っても、物を計ってると、

こらが非常に強いわけでございまして、だいぶ昔ですが、農協さん、農協さんといって、馬鹿にした様な事言った時代がありまして、農協と言わないで、ハイカラな名前を付けましたけれども所が、農協でなくて、私に言わせれば、ほとんどが、農協さんです。非常に悪い事、極端に申し上げますけど、私も、そういうきらいもありますので、一生懸命、マナーとか勉強しているわけです。秋になると虫が鳴きます。夏は風鈴、音がします。日本人は、それに対して、ああ、いいなー、と、秋がきたかと、風鈴が鳴りますと、涼しい様な感じがする、と言います。ところがこれ、日本人的な考え方で、外国では全然、通用しない、雑音にしか聞こえない。じゃ、日本人が全部かというと、日本人と同じ国もあるでしょう、けれども大抵、白人関係は、虫の音とか、こういう風鈴の音とかいうのは、風流じゃない、雑音なんですね。それから、相手が違うと、例えば、簡単に「たばこくれ」と言うと、私らは、一箱出して、それから1本取ってもらって箱を返す、これは大体、日本人的何ですよね。所が、南方の方へ行きますと、「たばこくれ」とやると、一箱みんな持ってちゃう。それなら、まだいいんです。1本取るだろうと言う、マナーが、向こうへ行ったら、そういう神経のマナーは通じない。「お前1本取れば、みんな持ってった」というと、「悪い野郎だ」などと言って…それから、テーブルの上に物を置いて、どっかに行って、帰ってくると、必ず無いですよ。で、引き出しの中に入れて置けば、それは取っていかない、だから引き出し開けて取れば、泥棒になると…テーブルの上に置いていった物を、持って行っても、泥棒にならないんですよ。それから、道をあるいていて、ポケットからハンカチを落として、拾おうとしたら、後ろからきた老人が拾って、「其れ、俺のだ」と、地面に落ちたものは、放棄と見なすのですね。

それほど、相手の国の風習、解らないと、想像も付かない事があるという事なのです。だから、善と悪との境が、一直線でないという事を申し上げたい。だから、国によって違いがある。誰でも知っているのは、インド方面、ネパールもそうですが、左手でものを出すと、受け取らない。左手は、不浄の手だと。そういう違いがあると。日本人の物差しで計って、駄目だ、いい、と仰るけれども、これは、マナーとして、国際奉仕をやる以上は、これがその社会的なひとつの、これからの生活になっていくんじゃないかと思うわけです。

それで一番私の今の困るのは、まずマナーを大切にしてもらいたいと。外国へ行って変な格好して、変な事してても、俺はべつに勝手にやってるっていわれても、背中に日本を背負ってるわけですね。佐藤先生と一緒に、ネパールへ行った時ですよね。空港に下りて、地面を歩いていられないんですよ。先に下りてましたら後から下りてくる日本人の女の子、ショートパンツはいて、靴下ベローとして、ゴムのサンダルなんかで、下りて来るんですね。これ又、ひどい格好で下りてくるなと思って見てたんですね。本人は、なんとも思って無い。ところが、それが、下りて行くと現地人が空港に、一杯いるんですよ。みんな見てる。あれが、若し、治安の悪い所だと、完全に拉致されますね。現地の女性はサリーをぐるぐる巻いて、スラーッと下まで、引きずってる。ホテルなんかでも、あれでもって、廊下を四つん這いになって、引きずりながら、掃除している。肌を出さない。そういう所へそういう格好して行かれると、日本人としてマナー問題になるわけです。外国へ行って恥をかいてる日本人、多いです。同じように、国際奉仕をやる場合にはマナーを心掛けて頂きたいと。

この間、財団の試験に立ち会ったわけですよ。それで、口頭試問やりましたら、2番目に来たのがセーター着てるんですよ。「このやろ」と、私思ったですね。そこで「あなた、学科試験の時から、その服きてたか」何、言われるか分からない顔してるんですよ。それで言いましたよ。「最初からこの服装でしたか」と、「最初からです」馬鹿にするな、という態度なんです。そこで私は、一発「あなた、そういう格好して、いいのか。試験官の人達は、きちんとした服装できているではないか。あなた、就職の試験、その格好で受けたら駄目だよ。」それ程、マナーが悪いですね。それから、長くなりますけれども、交換学生が、大会で壇上に上がりますね。そうしますと、アメリカから来た子は、髪洗って、スカートはいて、キチントして来るんです。ところが、日本からアメリカへ行って帰って来た子は、ジーンズのズボンはいて、来るのです。アメリカへ行って、何の勉強してきたのかと。要するに、出る場所によって、服装があるという事を、全然勉強して来ないのです。大会の時には、ジーンズは駄目だと教えているのですが。そういうふうにですね、女性の方、出る場、パーティならパーティに相応しい服装があるんですね。この会議なら、この会議に出る服装があるんですね。その服装に全然違っていると、女性にもあるんですね。これ、男性だけじゃないんです。まあ、そういう事を一つ、検討願いたいと思いますが。

根本はですね、魚を与えるな、という事です。要するに、魚を獲る事を教えると、与えちゃいけないと。小学生にボール渡すのは、最初、写真に撮ってなかったんですよ。貰ったクラブに、週報に記載する為に、証拠写真として、撮ったわけでして、…同じ渡すにしても、子供、背がひくいですよ、こうかがんで渡します。与えるという感じになる。後進国にもプライドがあるんです。呉れてやる、こういう態度は見せちゃいけないんですね。ですから、小学校へ行っても、段があると、段に上げて、背を高く見せてやる。或は、自分が、蹲む。どうも日本人は、こういう所がいけない。アメリカ人には、へつらう。英会話出来なくても、大丈夫です。絵を描くんです、絵。

私、初めてアメリカへ行って、クラブへメークしたんです。今、考えても……まあ、簡単な、「あんた、飯食うか」位は、わかりますけれども。うるさく話かける人がいて、私、日本地図を描いて、秋田と書いたんです、これ一番いいんです。秋田県を紹介する時に、どういう所か、秋田犬、発祥の地だと言うと、皆、オー、といいますよ。犬、詳しいですよ。

質問、あれば再度、お答えしますが。体験談でも、結構です。

清瀧(本荘):

本荘の清瀧と言います。

仕事がら、中国へよく参りますが、先方の得意先の社長と、食事をしますと、次から次へと、ご馳走を出して呉れます。あまり、空腹ではございませんでしたのですが、残すのも失礼と思い、奥様が出してくださるものを、無理して、頂きました。あとで、一緒に行った中国人から、「あなたは、しつれいな事をしたのです」と注意を受けました。食事に招待されて、全部食べるという事は、招待した側の食事の量が、少なかった、という事だそうです。

生駒リーダー:

 ありがとうございました。皆さんが自己体験されたことの積み重ねが、国際奉仕に結びつくのです。長時間にわたり有り難うございました。

(佐林公善)

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