3.友・教師・親

     生きがいを模索している中学生

       子供は信頼できる親や教師を求めている

○ 子どもは、親の営む家庭生活をとおして人間の基本を学びます。日常何気なしに振舞 っている親の言動であっても、子どもは厳しいまなざしで、つぶさに見守っていること を念頭におく必要があります。

  子どもから大人への移行期を迎えた中学生期の子どもたちは、他から干渉されること をきらい、自己主張をすることが目立ってきますが、反面、自己の弱さにも気づいてき ます。そうした不安定な状態に中で、子どもたちは、子どもたちに対して理解があり、 心から信頼し相談できる親をを求めてきます。

○ 中学生期になると、子どもたちは、教師のあり方にたいしても率直な気持ちを表現し ます。

  子どもたち個々の求める教師像は多様であっても、全体的には、真に頼りになる、心 強い指導者としての教師が期待されていると言えましょう。

         ー中学生の共鳴する教師ベスト3ー

      1 厳正な態度で指導してくれる先生

      2 熱意をこめて指導してくれる先生

      3 深い学識とすぐれた人格を備えた先生

          ー栃木県教委の調査よりー

     友だちとのふれ合いの中で成長する子ども

       子どもの友人関係をあたたかい目で

○ 子どもは友だちの中に、自分にはないいろいろな面を見ていきます。とくに、親離れ し、新しい自分をつくり始める中学生期には、いろいろな友だちとふれ合った体験が、 自分をつくりあげていく何よりの糧となります。

  友だちについては、親の考えを一方的に押しつけるのではなく、子どもたちの好む結 びつきを理解して、あたたかく見守ってあげることが大切です。

○ 異性の友だちの場合にしても同じことです。特別な問題がない限り、ことさら大げさ に考えたり、必要以上の規制をしたりしないほうが、むしろ子供を成長させることにな ります。

  子どもにとって友だちは心の支えであり、友だちとの仲がうまくいっている日は、心 も落着いてるといえるくらいなのです。

         ーワンポイント・アドバイスー

  <わが家のルール>

  子どもに、見かけない友だちが遊びにきたときに、名前を紹介させたり、家はどこか を聞いたりすることを「わが家のルール」としておくのは、いかがでしょうか。家族で 相談して決める「わが家のルール」を、いろいろ工夫し、応用してみてください。