心身の激動期
著しい身体の発育と性への目ざめ
○ 身長、体重が急激に増加する時期です。身長では特に男子の12〜13歳女子の10 〜11歳に発育のピークが見られます。
○ 二次性徴にみられる男女差
○ 身体の急激な発育に伴い二次性徴が発現しますが身体的、生理的な変化に戸惑い、その個体差に不安や悩みを抱くようになるとともに、異性への関心が高まるなど性に目ざめ る時期です。
○ 大人の干渉や指導に対し反抗し、自分の判断で行動しようとします。しかし周囲から 受け入れられないと、不安や深刻な劣等感をもったりします。
子供の正しい成長・発達を理解した対応を
気をつけたい、親の決めつけ・押しつけ
○ 原因、背景の見極めが大切
からだの急激な変化によって呼吸器系、循環器系、生殖器系等の機能のアンバランス や不安や悩みなどが原因で起こる心身症などにより、体の不調を訴えることがあるので 、その原因や背景をよく見極めたうえでの対応が必要です。
○ 二次性徴の発現に戸惑わせない
初潮や精通を経験するなどの生理的変化に戸惑うことがないよう、成熟への準備の時 期であることをきちんと教えてください。また、自己の性に適応し、男性または女性と しての自己を築いていくために、性情報への接し方やその選択能力を身につけさせるこ とが大切です。
○ 思春期の心理状態をよく知る
思春期の特徴をよく理解し、お子さんも自己理解を深めるよう支援する姿勢が大切で す。
ワンポイント・アドバイス
1.思春期の子供に対する理解を深め、親子の心の断絶をなくすための話し合いをもつよ うにしましょう。
2.性に対する親の考え方や意識をおしつけることなく、自ら判断し解決していくことが できるよう、素材の提供に心がけましょう。